【140字小説】

首なしライダーの噂話

夜舟銀

「知ってる?首なしライダーの噂話」 

「何それ」 

「夜に一人でツーリングをする人には、首のない男がバイクに跨って、ずっとついてくるんだって。そして追いつかれると、耳元でこう囁いてくるんだ……」 

「う、うん」 

「『暗いからスピード気をつけてね』」 

「あら、優しい」 

「白バイのライダーなんだって」